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AI通信
カスタムGPTを3ステップで作る手順を示すインフォグラフィック:①会話入力(Createタブで目的を入力)→②Configure(Instructions・Knowledge設定)→③公開(GPT Store掲載)。エメラルドグリーンのステップ番号と矢印で流れを強調。

カスタムGPTの作り方とGPT Store活用ガイド——GPT Builder設定・プラン・Projectsとの違いまで【2026年版】

カスタムGPTをGPT Builderで作る手順を解説。会話型とConfigureビューの使い方、有料プラン必須・Web限定という作成条件、GPT Storeへの公開、ProjectsとカスタムGPTの違いを2026年6月時点の情報で整理した実用ガイド。

| 約15分

ChatGPTには「自分専用のボットを作る」機能がある。カスタムGPTと呼ばれるこの仕組みを使えば、特定の役割・口調・参照知識を事前に設定したChatGPTを、コードを書かずに作れる。本記事は、ChatGPT入門ガイド2026年版の関連記事として、カスタムGPT作成の具体的な手順を整理したものだ。

本記事を読むと、次の3点が整理される。

  • GPT Builderの2つの作成方式(会話型とConfigureビュー)と各設定項目の役割
  • 作成・編集に必要なプランと環境(有料プラン必須・Web限定)
  • GPT Storeへの公開手順と、ProjectsとカスタムGPTの本質的な使い分け

読了後、「GPT Builderを開いて1本目を作ってみる」という具体的な次の行動に進める状態を目指した。

まず結論 — カスタムGPTは「自分専用の役割固定ボット」であり、Plusプラン以上でWebから作れる

カスタムGPTとは何か、一言で言えば「特定の目的・性格・知識を事前設定したChatGPTの派生ボット」だ。

普通のChatGPTは毎回白紙から始まる。対話を重ねて文脈を積み上げていく必要がある。一方カスタムGPTは、初回の呼び出しから「このボットはマーケティング資料の校閲専門」「このボットは製品FAQ対応専門」という役割が固定されている。毎回同じ前置きを説明する手間がなく、呼び出すたびに即戦力として機能する。

比喩として言えば、社内に専門スタッフを常駐させるイメージだ。「法務確認担当のGPT」「議事録要約担当のGPT」「英文メール校正担当のGPT」——それぞれを個別に設計して、必要なときに呼び出す運用ができる。

カスタムGPTを作る場所は、GPT Builder(chatgpt.com 上の専用作成画面)だ。会話形式でAIに指示してドラフトを生成してもらう方法と、設定フィールドを直接編集する方法の2つがある。次のセクションから、その具体的な手順を見ていく。

GPT Builderで作る2つの方法——会話型作成とConfigureビュー

GPT Builderには「Create(会話型)」タブと「Configure(設定編集)」ビューが並んでいる。どちらから入っても同じカスタムGPTを作れるが、それぞれ向いている場面が異なる。

会話型作成(Create タブ):目的を伝えてAIにドラフトさせる

Createタブでは、「どんなGPTを作りたいか」を自然言語で伝えると、GPT Builder自身がInstructionsやNameの原案を生成してくれる。

操作の流れはシンプルだ。

  1. chatgpt.com にログインし、左サイドバーの「Explore GPTs」をクリック
  2. 画面右上の「+ Create」ボタンをクリック(GPT Builder画面に遷移)
  3. Createタブのチャット欄に目的を入力する。例:「社内の問い合わせ対応を自動化するボットを作りたい。製品名はXXで、質問には丁寧な口調で答えてほしい」
  4. GPT Builderがドラフトを提案してくる。修正・追加は対話形式で続けられる

初めて作成する場合、まずCreateタブで大まかな方向を決め、細部はConfigureビューで追加編集するという流れが効率的だ。

Configureビュー:Title・Instructions・Knowledge・Actionsを直接編集する

Configureビューでは、各設定フィールドを直接編集できる。設定の全体像を把握したいときや、細かい調整を重ねたいときに使う。

主要なフィールドは以下の4つだ。

フィールド役割
Name(タイトル)GPTの名称。GPT Storeや検索時の表示名になる
Instructions(指示文)ボットの動作ルール・口調・応答の制約を定義する最重要フィールド
Knowledge(ナレッジ)参照ファイルのアップロード。PDFやテキストをアップロードすると、そのファイルを参照して回答する
Actions(アクション)OpenAPI Schema(API仕様書)を介して外部APIとRESTful連携させる上級設定

Instructionsが最も重要なフィールドだ。「あなたは〇〇専門のアシスタントです。ユーザーの質問には〜という形式で答えてください。〇〇については答えを控えてください」といった形で、ボットの挙動を細かく設計できる。Instructionsに有効なプロンプトの書き方はChatGPTで成果を出すプロンプト術で整理している。

Knowledge(参照ファイル)とActions(外部API連携)の基本

Knowledgeは、社内規定・製品マニュアル・FAQ集などのファイルをアップロードして、そのGPTの参照知識として使えるようにする機能だ。アップロードできるファイル数・ファイルサイズの上限は、プランや仕様変更で変動する可能性がある。最新の制限値はOpenAI公式ヘルプで確認するとよい。

Actionsは外部API(REST API)と連携するための設定だ。OpenAPI形式のスキーマを読み込ませることで、「Webサービスのデータを取得して回答する」「フォームを送信する」といった外部連携が実現する。認証方式(OAuth・API Keyなど)の詳細はOpenAI公式ドキュメントを参照してほしい。Actionsはコーディングの知識が必要になる場面もあるため、まず Knowledge のみで試すのが入門として適切だ。

ここまでで、GPT Builderの2つの作成方式と主要フィールドを整理した。次は「そもそも作成には何が必要か」という前提条件を確認する。

作成・編集に必要なプランと環境——有料プラン必須、モバイルは使用のみ

カスタムGPTの作成・編集には明確な前提条件がある。これを把握していないと、「作ろうとしたができなかった」という無駄な手間が発生する。

無料プランでは作成不可。Plus・Pro・Business等の有料プランが前提(公式で要確認)

2026年6月時点では、カスタムGPTの作成・編集は有料プランユーザー限定の機能だ。Freeプランでは、GPT Builderを開いてカスタムGPTを作ることはできない

有料プランの概要は以下のとおりだ(料金は公式日本円・変動する可能性がある)。

プラン月額(公式日本円)カスタムGPT作成
無料版¥0不可(使用のみ可)
Go¥1,400
Plus¥3,000
Pro¥16,800〜
Business¥3,050/ユーザー〜

GPT Store公開に必要な最低プランの詳細条件は変動する可能性があるため、公式ヘルプで確認することを推奨する。プランの詳細な機能差はChatGPT無料版・Plus・Pro・Businessの違いと選び方で整理している。

作成・編集はWeb版(chatgpt.com)限定。モバイルアプリは使用のみ

環境面でも制約がある。カスタムGPTの作成・編集は chatgpt.com のWebブラウザ版でのみ可能だ。

  • iOSアプリ・Androidアプリ:作成済みのカスタムGPTを使用することはできるが、新規作成・設定変更はできない
  • デスクトップアプリ(Mac / Windows):デスクトップアプリからも作成できるケースがあるが、確実なのはWebブラウザ版での操作だ

「スマホアプリでGPT Builderを探したが見つからない」というケースはこの制約による。作成するときはPCからchatgpt.comをブラウザで開く、と覚えておくとよい。

プラン条件と環境が整ったところで、次は作ったカスタムGPTをどう公開・共有するかを整理する。

GPT Storeで公開・共有する——公開範囲の選択とStore掲載の手順

カスタムGPTは、作成後に公開範囲を自分で選べる。「自分だけが使う」から「世界中に公開する」まで、複数の段階が用意されている。

非公開からStore公開まで——公開範囲の選択肢

GPT Builderの保存画面に表示される公開オプションは以下のとおりだ(OpenAI公式に基づく)。

公開範囲内容
Only me(非公開)自分だけが使える。テスト・業務専用ボットに適する
Anyone with a link(リンク共有)URLを知っている人だけが使える
Everyone(GPT Store公開)GPT Storeに掲載され、検索・カテゴリから発見可能になる

Businessプランでは、ワークスペース内のメンバーだけに共有するオプションも存在する。社内向け業務ボットとして展開するには便利な設定だ。

GPT Storeのカテゴリ(Productivity・Education等)と認定ビルダー要件(公式で要確認)

GPT Storeは、カスタムGPTを公開・検索できるマーケットプレイスだ。カテゴリは「Productivity」「Education」「Just for fun」「Coding」など複数用意されており、Store公開時に分類を選ぶ。

Storeに掲載するには、OpenAIのコンテンツポリシーへの準拠が必要だ。また「認定ビルダー(Verified Builder)」として設定を行うと、Builder Profile(作成者情報)がGPT詳細ページに表示され、信頼性の表示に繋がる。認定ビルダーの要件・手順は公式情報が変動しやすいため、OpenAI公式ヘルプで最新要件を確認することを推奨する。

ここでひとつ問いを置きたい。カスタムGPTを作ると決めたとき、「Projectsで代用できないか」と考えたことはないだろうか。実は、この2つは設計思想が根本的に違う。次のセクションで整理する。

カスタムGPTとProjectsの違い——「役割固定ボット」と「継続作業場」の使い分け

カスタムGPTとProjectsは、どちらも「ChatGPTをパーソナライズする」機能だが、役割が異なる。混同すると、使いたい機能が使えるプランかどうかの判断も誤る。

カスタムGPT:共有・再利用できる目的特化ボット(有料プラン)

カスタムGPTの本質は「特定目的のボット」であることだ。

  • 設計思想:特定の役割・知識・口調を事前に固定し、毎回呼び出せる
  • 共有・再利用:リンク共有、またはGPT Store公開で他者とも使えるようにできる
  • 適したユースケース:業務の定型タスク専用ボット、チームで使う共通ツール、Store公開して配布するボット

Projects:チャット・ファイル・指示を束ねる長期作業場(全プラン対応)

Projectsは、複数のチャット・ファイル・カスタム指示を1つの「プロジェクト」として束ねて管理できる機能だ(OpenAI公式)。

  • 設計思想:長期にわたる同一テーマの作業を、文脈を維持したまま継続できる「作業場」
  • プラン対応Freeプランを含む全プランで利用可能(ただしチームシェアはBusiness / Enterprise / Edu限定)
  • 適したユースケース:数週間かけて進める案件の文脈管理、毎日更新する資料を参照する作業、部署で共有する知識ベース(上位プラン)

Projectsの詳細な活用方法はChatGPT Projectsで業務ナレッジを運用するで解説している。

どちらを選ぶか——判断フロー

この2つの選択は、目的の性質で決まる。

問い回答向いている機能
特定タスク専用ボットとして、毎回同じ役割で使いたいはいカスタムGPT
そのボットを他者とも共有・配布したいはいカスタムGPT
同一案件を長期継続して文脈を保ちながら進めたいはいProjects
無料プランで使いたいはいProjects
会議資料・マニュアルなどを都度参照しながら作業したいはいProjects

一文でまとめると——

カスタムGPTは「役割固定ボットを作って共有する」もの、Projectsは「自分・チームの継続作業場を作る」ものだ。

どちらが優れているかではなく、目的に応じた使い分けが実務上の合理的な選択になる。

最初の一歩——GPT Builderを開いて業務ボットを作ってみる

ここまでで、カスタムGPTの設計から公開まで一通りの流れを確認した。要点を一文で言えば、カスタムGPTは「役割を一度設定すれば毎回同じ専門スタッフとして呼び出せるボット」であり、有料プラン・Web版があれば今すぐ作れる

最初の1本を作るなら、次の操作シーケンスから始めるのが近道だ。

  1. PCブラウザで chatgpt.com を開き、有料プランでログイン
  2. 左サイドバーの「Explore GPTs」をクリック
  3. 画面右上「+ Create」ボタンをクリック
  4. Createタブのチャット欄に「業務で毎日繰り返しているタスク」を一言で入力する

最初の1本は完成度より「動かしてみること」を優先してよい。GPT Builderは後から何度でも再編集できる。Instructionsを書き直して使い心地を調整していく反復が、業務にフィットしたボットを育てる近道だ。

次の行動として、まずGPT Builderを開き、業務で毎日繰り返しているタスクを入力してみることから始めるのが現実的だ。最初の検証は不完全でかまわない。実際に動かして得られる「ここが思ったと違う」という差分こそが、次の設計精度を上げる材料になる。

ChatGPT入門ガイドで全体像を確認する

カスタムGPT・Projects・Deep Research・画像生成など、ChatGPTの全機能を2026年版で整理した総合ガイドだ。プランの選び方・モデルの使い分けも解説している。

AI通信 編集部

AIが社会・ビジネス・日常へ浸透する構造を、官公庁・調査機関・一次論文のデータで追っています。速報より文脈、感覚より数字——変化の「なぜ」を理解することで、次の動きが読める記事を目指しています。

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