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カスタムGPTの現状と移行ガイド。誰が作れるか、既存GPTの使い方、プラグインへの移り方まで【2026年版】

カスタムGPTは標準で2026年12月11日に廃止予定で、個人アカウント(無料版・Go・Plus・Pro)では新しく作れない。作れるワークスペース、既存GPTの使い方、プラグインへの移行手順と移るもの・移らないもの、Projectsとの使い分けを、公式ヘルプをもとに整理した。

| 約14分 |
カスタムGPTの現状を示す3つの場面の図。「新しくは作れない」では作成ボタンに鍵がかかっている。「既存のGPTは使える」では人物がボットと会話している。「プラグインへ移行」では、ボットの中身の指示とファイルをプラグインの箱へ移している。

ChatGPTのカスタムGPTは、特定の役割・口調・参照知識を設定したChatGPTを、コードを書かずに作れる機能だ。ただし2026年10月時点では、個人アカウント(無料版・Go・Plus・Pro)で新しいGPTを作れず、公開もできない。

本記事は、ChatGPT入門ガイド2026年版の関連記事として、いまのカスタムGPTで何ができるか、既存のGPTをいつまでどう使えるか、プラグインへどう移るかを整理する。

まず結論:個人アカウントでは新しく作れず、既存のGPTは廃止日まで使える

2026年10月15日時点の公式ヘルプ(GPTs in ChatGPT、Creating and editing GPTs)によると、カスタムGPTの扱いは次のとおりだ。

  • 個人アカウント(無料版・Go・Plus・Pro):新しいGPTは作れず、公開もできない。既存のGPTは使える
  • Business・Enterprise・Edu(会社や学校などが契約するプラン。メンバーで共有する利用の場を「ワークスペース」と呼ぶ):ワークスペースの設定と権限しだいで、GPTの作成・編集・公開ができる。Enterpriseでは、新しいGPTの作成が2026年10月26日に終わる予定だ
  • 全プラン:廃止の日程は上の囲みのとおり。自分で作ったGPTは、移行が使えるようになればプラグインへ移せる

OpenAIは、カスタムGPTの移行先として、指示と外部アプリをまとめる「プラグイン」を案内している。これから繰り返し使う指示や手順をまとめるなら、プラグインから始めることも検討したい(プラグインの作成と共有は、料金ページの比較表ではGo以上の項目だ)。

カスタムGPTとは何か:役割を固定したChatGPT

カスタムGPTは、特定の目的に合わせて設定したChatGPTだ。普通のChatGPTの会話では、役割や前提をその都度伝えることになりがちだ。カスタムGPTなら、「マーケティング資料の校閲専門」「製品FAQ対応専門」といった役割が、呼び出した時点で決まっている。

公式ヘルプによると、GPTには次の設定を組み合わせられる。

設定役割
Instructions(指示)GPTの振る舞い・口調・目的・してはいけないことを決める
Conversation starters(会話のきっかけ)使い始めるときの質問の例を示す
Knowledge(ナレッジ)回答のときに参照するファイル
Capabilities(機能)ウェブ検索や画像生成など、使う機能を選ぶ
Apps(アプリ)/Actions(カスタムアクション)アプリは外部サービスとの接続、カスタムアクションは自分で定義した外部APIとの接続。1つのGPTで両方は使えない

GPTは、保存したメモリやカスタム指示、過去の会話を使わない。会話は毎回まっさらな状態から始まる。

作れる人:個人アカウントとワークスペースの違い

アカウント新しいGPTの作成と公開既存のGPT
無料版・Go・Plus・Pro(個人)できない使える。以前に作ったGPTの編集は、プランと権限の条件を満たせば続けられる
Business・Enterprise・Eduワークスペースの設定と権限しだいでできる使える。編集もワークスペースの設定と権限しだい

(2026年10月15日時点の公式ヘルプより)

公式ヘルプは、個人アカウントでは、サブスクリプションにかかわらず新しいGPTを作れないとしている。プランを変更・解約した場合も、以前に作ったGPTは使い続けられる。

Enterprise向けの日程では、新しいカスタムGPTの作成が2026年10月26日に終わる予定だ(日程は変わる可能性がある)。この日以降も、移行していない既存のGPTは編集できる。

プランの詳しい機能差はChatGPT無料版・Plus・Pro・Businessの違いと選び方で整理している。

既存のGPTを使う・共有する

既存のGPTは、廃止日まで使える。使うにはChatGPTにログインし、次のいずれかで開く。

  • サイドバーの「Explore GPTs」から探す
  • GPTのリンクを直接開く
  • ワークスペースで共有されたGPTを開く

Web版では、普通の会話の中で「@」を入力してGPTを呼び出すこともできる(iOSアプリとAndroidアプリでは使えない)。GPTの作成者は、利用者とGPTの個々の会話を見られない。

共有と公開の選択肢は、アカウント・プラン・ワークスペースの設定で変わる。個人アカウントは新しいGPTを公開できない。Business・Enterprise・Eduでは、ワークスペースの設定と権限の範囲で、特定の人との共有、ワークスペース内の共有、リンクでの共有、許可されていればGPT Store(公開されたGPTを探せる一覧)への公開などの選択肢がある。

Business・Enterprise・EduでGPTを作る手順

個人アカウントでは作れないため、この節はBusiness・Enterprise・Eduの利用者向けだ。GPTを作る権限がある場合の手順は次のとおりだ(公式ヘルプ「Creating and editing GPTs」より)。

  1. サイドバーの「Explore GPTs」を開くか、chatgpt.com/gptsを開く
  2. 「Create」を選び、GPTの作成画面(GPT Builder)を開く
  3. 作り方を選ぶ。会話で目的を伝えて下書きを作ってもらう方法(会話型の作成)と、設定欄を直接編集する方法(設定画面)がある
  4. プレビューで試してから、保存する

作成と編集は、Web版のChatGPTで行う。iOSアプリとAndroidアプリでは、GPTを使えるが作れない。Instructionsは、ふだんのプロンプトと同じ考え方で書ける。考え方はChatGPTで成果を出すプロンプト術で整理している。

ただし、カスタムGPTは標準では12月11日に廃止される予定で、Enterpriseでは新規作成が10月26日に終わる予定だ。使い続けるなら、いま作るGPTも、廃止日までにプラグインへ移す必要がある。

プラグインとは:指示とアプリをまとめる仕組み

プラグインは、作業に必要な道具・知識・繰り返し使う手順をまとめる仕組みだ(公式ヘルプ「Plugins in ChatGPT」)。プラグインには、次のようなものを入れられる。

  • スキル(料金ページの比較表では「ベータ版」と表示されている):指示や作業の進め方を、繰り返し使える形でまとめたもの
  • アプリ:外部のアカウントや情報、操作につなぐもの
  • 参照ファイル:回答のときに参照する資料(移行のFAQによると、カスタムGPTから移行したナレッジはここに入る)

インストールしたプラグインは、関係のある依頼のときに自動で使われる。「@」で名前を指定して使うこともできる。

プラグインの一覧(ディレクトリ)は全プランで見られるが、個々のプラグインを入れて使えるかどうかは、プランやワークスペースなどによる。自分でプラグインを作るには、ディレクトリから「Plugin Creator」を入れ、「@plugin-creator」に作りたいものを伝える。

プラグインへの移行:手順と、移るもの・移らないもの

自分で作ったGPTは、プラグインへ移行できる。ただし、移行が使えるようになる時期は、アカウントやワークスペースによって異なる。移行のFAQによると、手順と注意点は次のとおりだ。

移行の手順

移行の前に、必要な編集を済ませて公開しておく。移行には、GPTの最新の公開バージョンが使われ、下書きや公開していない編集は移らないためだ(公開範囲を広げる必要はない)。

  1. 移行が使えるようになったら、「My GPTs」を開く
  2. 移したいGPTの「Migrate to plugin」を選ぶ
  3. 移行の内容を確認し、案内に沿ってプラグインを作る
  4. 移ってきた指示と参照ファイルを確認し、ふだんGPTで行っている作業で試す

移行の選択肢が見当たらないときは、GPTを作ったアカウントやワークスペースで開いているかを確かめる(プラグインが使えない設定になっている場合もある)。

移るもの・移らないもの

項目移行でプラグインでの扱い
GPTの指示移るプラグインの「スキル」になる
接続したアプリ移るプラグインのアプリになる
ナレッジのファイル移るプラグインの参照ファイルにコピーされる
選んでいたモデル移らない引き継がれない
カスタムアクション移らない代わりに使えるアプリがあるかを確かめる。無ければ作り直す(表の下を参照)
共有の設定移らない移行したプラグインは非公開から始まる。一般に公開するには、プラグインとしての別の申請が要る

カスタムアクションの作り直しには、カスタムのMCPサーバー(AIと外部ツールをつなぐ標準規格に沿った接続口)と技術的な設定が必要になることがあり、元のアクションと同じことがすべてできるとは限らない。

移行のあと:元のGPTの扱いと動作の確認

移行したあとも、元のGPTは廃止日まで使える。ただし読み取り専用になり、作成者は削除できない。以後の変更は、プラグインのほうで行う。

移行したプラグインは、元のGPTと同じように答えるとは限らない。FAQは、使い慣れた質問と、少し難しい質問の両方で比べるよう勧めている。正しいスキルが選ばれるか、参照ファイルを使っているか、必要な形式で答えるか、必要な道具や連携が使えるかを確かめたい。

他の人が作ったGPTを使っている場合

他の人が作ったGPTを使っているだけなら、自分で移行する必要はない(移行することもできない)。GPTの画面に表示される案内を確認し、作成者が代わりのプラグインを案内しているかを見る。元のGPTを使えても、代わりのプラグインを使えるとは限らない。

注意したいのは、GPTの廃止日が、使う人のプランだけでなく、GPTを作ったアカウントやワークスペースの日程で決まる点だ。たとえば、Enterpriseのワークスペースで作られた公開GPTは、個人アカウントから使っていても、Enterpriseの日程の対象になる。

プラグインとProjectsの使い分け

カスタムGPTと並んで比べられることが多いのが、Projectsだ。Projectsは、複数のチャット・ファイル・指示を1つの「プロジェクト」にまとめて管理できる機能だ(OpenAI公式)。長く続く同じテーマの作業を、文脈を保ったまま進めるのに向く。無料版を含む全プランで使え、共有プロジェクトも、料金ページの比較表では無料版を含む全プランの項目になっている。

カスタムGPTが廃止に向かういま、目的ごとの選び方は次のようになる。

やりたいこと向いている機能
同じ指示や作業の進め方を、繰り返し使いたいスキルを入れたプラグイン
外部サービスとつないだ作業を、手順ごとまとめたいアプリを含むプラグイン(つなぐだけならアプリ)
同じ案件を、文脈を保ちながら長く進めたいProjects
無料版で、指示とファイルをまとめて使いたいProjects
既存のカスタムGPTを、廃止日まで使い続けたいカスタムGPT

Projectsの詳しい使い方はChatGPT Projectsで業務ナレッジを運用するで解説している。

これからやること:廃止日までの準備

移行のFAQは、いまから準備を始められるとしている。まず、頼っているGPTを洗い出し、自分で作ったものか、他の人のものかを分ける。そのうえで、立場ごとのやることは次のとおりだ。

自分でGPTを作った人

  1. 指示・参照ファイル・接続したアプリを見直し、比べるための質問をいくつか保存しておく
  2. 必要な編集を済ませて公開する
  3. 移行が使えるようになったら移行し、保存した質問で試す
  4. カスタムアクションを使っているGPTは、作り直しの時間を多めに見ておく

他の人のGPTを使っている人

自分で移行する必要はない。「他の人が作ったGPTを使っている場合」の案内を確認する。

ChatGPT入門ガイドで全体像を確認する

カスタムGPT・Projects・Deep Research・画像生成など、ChatGPTの全機能を2026年版で整理した総合ガイドだ。プランの選び方・モデルの使い分けも解説している。

執筆

AI通信 編集部

AIが社会・ビジネス・日常へ浸透する構造を、官公庁・調査機関・一次論文のデータで追っています。速報より文脈、感覚より数字——変化の「なぜ」を理解することで、次の動きが読める記事を目指しています。

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