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Microsoft Copilot 完全ガイド2026年版 — Copilotとは・種類・始め方・料金まで

Microsoft Copilotとは何か、複数の製品ファミリー(無印/個人M365/法人365/Studio/GitHub)の違いと選び方を早見表で整理。無料で使える範囲・料金の概要・始め方のポイントまで、AI入門者から法人担当者まで対応した完全ガイド。

| 約21分 |
デスクで人物がCopilotに手伝ってもらう様子を中心に、文書作成・表計算・メール・会議メモという4つの業務シーンへつながる図解

「Copilotってよく聞くけど、どれが自分に関係するやつなんだろう」——こう感じている人は多い。

Microsoftは2023年以降、「Copilot」という名前を複数の製品に一斉につけた。その結果、「Windows に入っているCopilot」「Office のCopilot」「GitHub のCopilot」「Copilot Studio」と、似た名前の製品が並立することになった。名前が多すぎて、何がどれなのか分からなくなるのは当然だ。

本記事では、Microsoft Copilotの製品ファミリーを整理し、「自分(または自社)がどのCopilotを使えばよいか」が明確になることをゴールとする。料金の概要・始め方の入口・他のAIとの違いも合わせて扱うが、それぞれの詳細手順は専門の記事へ案内する。読了後には、「どのCopilotの話か」という混乱が解消される状態になるはずだ。


Microsoft Copilotとは — 一言で言えば「Microsoftが提供するAIアシスタント群の総称」

Microsoft Copilotとは、Microsoft社が提供するAI(人工知能)アシスタント製品群の総称である。特定の1つの製品名ではなく、用途や対象ユーザーの異なる複数の製品に共通してつけられたブランド名だ。

比喩で言えば、「iPhone」「iPad」「Mac」をまとめて「Apple製品」と呼ぶのに似ている。CopilotはMicrosoftのAI製品を束ねるブランドであり、その下に異なる製品が存在する。

基盤となるAI技術はOpenAIの大規模言語モデルを活用しており、テキスト生成・要約・検索・コード補完・画像生成といった機能をそれぞれの製品上で提供している。

「Copilot」という名前が多すぎて混乱する理由

2023年以前、Microsoftの製品群には「Cortana」(音声アシスタント)と「GitHub Copilot」(コード補完)が存在していた。2023年に入ってMicrosoftはOpenAIとの提携を深め、「Bing Chat」を「Copilot」にリブランドし、さらにMicrosoft 365向けの「Microsoft 365 Copilot」をリリース。翌2024年にはエージェント構築ツール「Copilot Studio」を一般提供した。

短期間でCopilotという名前が複数の文脈で使われるようになったのが、混乱の根本原因である。

もう一点、注意が必要なのはWindowsとの関係だ。Windows 11にはCopilotがデスクトップアプリとして組み込まれており、タスクバーのアイコンや「Windowsキー+C」で呼び出せる。ただしこれはブラウザ版のCopilot(無料)と同等のものであり、別製品ではない。

Copilotの読み方・語源

「Copilot」の読み方はコパイロット(こ-ぱ-い-ろ-っ-と)。英語では「コー・パイロット」に近い発音だが、日本語での定着表記は「コパイロット」である。

語源は航空の「副操縦士(Co-pilot)」。機長(パイロット)を補佐する副操縦士のように、ユーザーの作業を横に並んで支援するAIという意味合いを込めた命名だ。


Copilotファミリーを早見表で整理する

名前の混乱を解消するために、まず全体像を一度に見渡しておこう。以下の早見表が起点になる。

製品名対象主な用途費用
Microsoft Copilot(無印)個人・誰でも検索・チャット・画像生成基本無料
Microsoft 365 Copilot ChatMicrosoft 365(M365)ユーザー社内安全AIチャット対象M365+Entraに無料同梱
個人向けMicrosoft 365(Copilot同梱)個人・家族M365アプリ統合+Copilot機能有料(月額・Personal/Family/Premium)
Microsoft 365 Copilot(法人)法人・M365ユーザーWord/Excel/Teams等の業務AI統合有料(別途ライセンス・Business/Enterprise)
Copilot Studio法人・IT/業務担当者自社AIエージェント構築キャパシティパック制(前払い)
GitHub Copilot開発者コード補完・コードレビュー無料枠あり(Free)・有料プランあり

以下、それぞれを詳しく説明する。

Microsoft Copilot(無印)— 無料で使える消費者向けAI

最もシンプルなCopilotが、この「無印」Copilotだ。

Microsoftアカウント(無料)があれば、ブラウザから copilot.microsoft.com にアクセスするだけで利用できる。Windows 11のタスクバーに表示されるCopilotアイコンや「Windowsキー+C」でも同じ機能に到達する。

主な機能は次のとおりである。

  • Web検索連動のチャット:最新情報を参照しながら質問に回答する
  • テキスト生成・要約:文章の作成・翻訳・改善
  • 画像生成:テキストを入力して画像を作成する
  • マルチプラットフォーム対応:PC・Mac・スマートフォンのブラウザ・専用アプリで利用可能

無料で使える範囲は広いが、利用量に応じた制限がある(具体的な回数上限は公式ページ参照)。制限に達した場合、応答速度が低下するか、より高度な機能へのアクセスが制限される。

Microsoft 365 Copilot Chat — M365ユーザーに無料同梱のAIチャット

Microsoft 365(以下M365)のサブスクリプションを持ち、かつMicrosoft Entra(旧Azure Active Directory:企業向けID管理サービス)のアカウントが付与されているユーザーには、追加料金なしで「Microsoft 365 Copilot Chat」が使える。

Microsoft 365 Copilot Chat が無料で使える2条件(M365契約あり・Entraアカウントあり)と、さらに有料追加で使えるMicrosoft 365 Copilotの関係を示す条件分岐図

図解: Copilot Chat(無料同梱)と Microsoft 365 Copilot(有料追加)の条件と段階

Copilot Chatは社内データに接続した安全なAIワークスペースで、「会社の情報が外部に漏れないかたちでAIを使いたい」という法人の基本ニーズに応える入口だ。エージェントを動かす場合はAzureサブスクリプション(従量課金)が別途必要になる。

Copilot ChatとMicrosoft 365 Copilot(有料)の関係は次のように整理できる。

  • Copilot Chat(無料同梱):社内AIチャット機能。テキスト生成・検索・エージェント実行(Azure従量課金)が可能
  • Microsoft 365 Copilot(有料追加):その上に、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsなど各アプリ内に深く統合されたCopilot機能を加える

個人向けMicrosoft 365のCopilot — Personal・Family・Premium

「無料のCopilotでは物足りないが、法人プランは不要」という個人ユーザーが選ぶのが、個人向けMicrosoft 365サブスクリプションに含まれるCopilot機能だ。

2026年6月時点でのプラン構成は次のとおりである(MS公式確認値)。

プラン月額年額主な特徴
Personal¥2,130¥21,3001人向け・M365アプリ+Copilot同梱
Family¥2,740¥27,400最大6人まで使えるファミリープラン
Premium¥3,200¥32,000高度なCopilot機能への排他的アクセスを含む最上位

Premiumプランが個人向けでCopilot機能を最大限活用できる最上位の位置づけとなる。個人用のWord・Excel・PowerPointでのCopilot統合や、最新AIモデルへの優先アクセスなどが含まれる。

Microsoft 365 Copilot(法人)— 業務AIの本丸

会社でM365を使っている組織向けの有料製品が、Microsoft 365 Copilot(法人)だ。

Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams・SharePointといったM365アプリに深く統合されており、「このExcelファイルを要約して」「このメールの返信草案を書いて」「昨日のTeams会議の議事録を生成して」といった業務指示をAIに出せる。

プランはBusinessとEnterpriseの2ティア構成である(MS公式確認値、2026年6月時点)。

プラン月額/ユーザー(年払い)上限注記
Business¥2,698(期間限定割引、通常¥3,148)最大300ユーザーM365 Business Basic/Standard/Premium等が別途必要
Enterprise¥4,497上限なしエンタープライズ向けM365プランが別途必要

いずれも対象のM365ライセンスが別途必要で、Copilot単体では購入できない点を押さえておきたい。

Copilot Studio — エージェント・ボットを自作するツール

「自社のデータに答えられるAIチャットボットを作りたい」「業務フローを自動化するエージェントを開発したい」という担当者向けがCopilot Studioだ。

Copilot Studioは、コードを書かなくても(ローコードで)AIエージェントやチャットボットを構築できる開発プラットフォームである。Teams・SharePoint・ウェブサイトなどに組み込んで展開できる。マルチエージェントオーケストレーション(複数のAIエージェントを組み合わせた複雑な処理)にも対応している。

料金は前払いのキャパシティパック(クレジット制)を中心とした従量課金体系だ。具体的な価格・プラン選定の基準はCopilot Studioでエージェント構築する方法で解説している。

GitHub Copilot — 開発者向けのコード補完AI(別製品)

GitHub Copilotは、ソフトウェア開発者が使うコード補完・コードレビューAIだ。他の製品と「Copilot」という名を共有しているが、GitHubというMicrosoft傘下の開発者プラットフォーム上で動作する別製品である。

VS CodeやIDE(統合開発環境)に組み込み、コードの自動補完・バグ検出・テストコード生成などを行う。非エンジニアの一般ビジネスユーザーが普段の業務で使うものではない点を押さえておきたい。

プランと価格(GitHub公式確認値、2026年6月時点):

プラン月額主な特徴
Free無料月2,000回のコード補完
Pro$10(約1,600円)無制限のコード補完・クラウドエージェント
Pro+$39(約6,200円)プレミアムモデル・監査ログ
Business$19(約3,000円)組織向け管理機能・IPインデムニティ
Enterprise$39(約6,200円)Business全機能+優先アクセス・2倍の使用量
Max$100(約16,000円)大量エージェントワークフロー・優先アクセス

※円換算は参考値(1ドル=160円換算)。GitHub公式ページで最新レートを確認のこと。


「自分はどのCopilotを使えばいいか」シナリオ別の選び方

ここまでで各製品の概要をつかめた。では「自分のケースではどれか」という判断に入ろう。

読者を3つのシナリオに分けて案内する。どのパターンに近いかを確認してほしい。

個人ユーザー・AI入門者の場合

まず試すべきは、無料のMicrosoft Copilot(無印)だ。

Microsoftアカウント(Hotmail・Outlookメールアドレスでも可)を持っていれば、copilot.microsoft.com にアクセスするだけで使い始められる。「ChatGPTと何が違うのか試してみたい」「Webページの内容を要約してほしい」「画像を作ってみたい」といった目的なら、無料版で主要な機能を体験できる。

無料版を使ってみて「個人のWordやExcelでもCopilotを動かしたい」「高度なCopilot機能が必要だ」と感じたら、個人向けMicrosoft 365 Personal/Family/Premiumへのアップグレードを検討する順序が自然だ。

業務でOfficeを使う社会人・法人担当者の場合

会社として導入するなら、Microsoft 365 Copilot(法人)が有力な選択肢になる。

M365アプリを使っている業務現場において「会議の議事録自動生成」「メールの要約と返信草案」「Excelデータの分析コメント生成」「PowerPoint資料の自動作成補助」といった用途で活用しやすい場面が多い。

ただし、M365のライセンスを組織として保有していることが前提だ。個人が単独で契約するものではなく、IT部門や情報システム担当者との連携が必要になる。まずMicrosoft 365 Copilot Chat(M365+Entraに無料同梱)から使い始め、その上でMicrosoft 365 Copilot(有料)の導入効果を判断するアプローチも取れる。

業務ツールとしてのAI選定を幅広く検討している場合は、生成AIツールの業務活用・選定ガイドも参照してほしい。用途別の比較軸を整理している。

自社用AIエージェントを構築したい担当者の場合

業務プロセスを自動化したい、社内情報に答えるチャットボットを作りたいなら、Copilot Studioが出番だ。

コーディング経験がなくても、ビジュアルなインターフェースでエージェントを構築できる。「社内規定をもとに質問に答えるボット」「受発注フローを自動化するエージェント」「Teams上で動く社内問い合わせAI」といった用途が代表的だ。

Copilot Studioの具体的な構築ステップと料金体系は、Copilot Studioでエージェントを構築する方法で詳しく解説している。


料金の全体像 — 無料・個人・法人プランの概要(詳細は別記事)

各製品の説明を踏まえて、料金の全体感をここで整理しておく。

無料で使えるもの:

  • Microsoft Copilot(無印):基本機能は無料。利用量に応じた制限あり
  • Microsoft 365 Copilot Chat:対象M365+Microsoft Entraアカウントに無料同梱
  • GitHub Copilot Free:月2,000回のコード補完

個人有料プラン(Microsoft 365 個人向け・Copilot同梱):

  • Personal:¥2,130/月(¥21,300/年)
  • Family:¥2,740/月(¥27,400/年・最大6人)
  • Premium:¥3,200/月(¥32,000/年・高度なCopilot機能への排他的アクセス)

法人有料プラン(Microsoft 365 Copilot):

  • Business:¥2,698/ユーザー/月(年払い・期間限定割引、通常¥3,148、最大300ユーザー・M365ライセンス別途要)
  • Enterprise:¥4,497/ユーザー/月(年払い・M365ライセンス別途要)

エージェント構築(Copilot Studio):

  • 前払いキャパシティパック(クレジット制)。詳細は料金比較記事参照

開発者プラン(GitHub Copilot):

  • Free〜$100/月(プランにより異なる)

始め方の概要 — Microsoftアカウントさえあれば使える(詳細手順は別記事)

料金の全体像がつかめたところで、実際に始める際の最初のステップを確認しておこう。

Microsoft Copilot(無印)を試す手順はシンプルだ。

  1. copilot.microsoft.com にアクセスする
  2. Microsoftアカウントでサインイン(Hotmail・Outlookメールアドレスで無料作成可)
  3. 入力ボックスに質問や指示を入力して送信する

Windowsを使っているなら、タスクバーのCopilotアイコンや「Windowsキー+C」からも同じCopilotに到達できる。スマートフォンではiOS・Android用のCopilotアプリが無料で提供されている。

法人向け(Microsoft 365 Copilot)は、管理者がライセンスを購入・割り当てることでユーザーが利用できるようになる。個人が単独でMicrosoft 365ポータルからサインアップするものではない。

詳細な設定手順・活用のコツはCopilotを始める方法・使い方ガイドで扱っている。


ChatGPT・Gemini・Claudeとの違いは何か

Copilotを検討するとき、自然と浮かぶ疑問が「ChatGPTやGemini、Claudeとどう違うのか」だ。

本質的な違いは「どのエコシステムに組み込まれているか」にある。

  • ChatGPT(OpenAI):OpenAIの大規模言語モデルを使うチャットインターフェース。Copilot(無印)も同じOpenAI技術を基盤としており、基盤技術は共通する部分がある
  • Gemini(Google):GoogleのAIアシスタント。GmailやGoogleドキュメントとの統合が強み
  • Claude(Anthropic):長文処理・文書分析に強みがあるとされる。M365とは直接統合されていない
  • Microsoft Copilot:OpenAI技術を使いつつ、MicrosoftのエコシステムとのOS/アプリレベルの統合が主要な差別化点の1つ。Word・Excel・Teams・SharePointを日常業務で使っている組織にとって、追加ツールなしにAIを組み込める点が強みだ

ChatGPT・Gemini・Claudeとの詳細な機能比較はChatGPT・Gemini・Claude比較記事でまとめている。Copilotを検討する際に、他のAIと横断的に確認したい場合はそちらも参照してほしい。

「どのAIが一番優れているか」という問いより、「自分・自社がどのツールをすでに使っているか」が選択の軸になることが多い。Microsoftツールを主軸にしている環境なら、Copilotとの統合は自然な選択だ。


まとめ — 「どのCopilotか」を決めれば、次のステップは明確になる

本記事で扱ったことを3点でまとめる。

1. Copilotは「1つの製品」ではなく「複数の製品ファミリーのブランド名」

無印・Microsoft 365 Copilot Chat・個人向けMicrosoft 365(Copilot同梱)・Microsoft 365 Copilot(法人)・Copilot Studio・GitHub Copilotのそれぞれが、対象ユーザーと用途の異なる製品だ。「Copilotを使う」と言うとき、どの製品の話かを最初に確認することが混乱を防ぐ第一歩になる。

2. 自分のケースに合うCopilotは、シナリオで絞り込める

シナリオ使うべき製品
個人・AI入門Microsoft Copilot(無印、無料)
個人でM365アプリ+Copilot統合Microsoft 365 Personal/Family/Premium
法人・Office業務AIの入口Microsoft 365 Copilot Chat(M365+Entraに無料同梱)
法人・アプリ内Copilot統合Microsoft 365 Copilot(Business/Enterprise)
社内AIエージェント構築Copilot Studio
ソフトウェア開発者GitHub Copilot

3. 料金・詳細手順・エージェント構築は専門の記事で確認する

それぞれの詳細は以下の記事で整理している。

Microsoftアカウントを持っているなら、まず copilot.microsoft.com にアクセスして無料版を実際に触ってみるとよい。使いながら「自分にはもっと多い機能が要るか」「業務システムと連携したいか」を判断すると、どのCopilotに進むかが自然と見えてくる。

まず無料のCopilotから試してみる

Microsoftアカウントさえあればアクセスするだけで使える。始め方の詳細手順は専用ガイドで確認できる。

執筆

AI通信 編集部

AIが社会・ビジネス・日常へ浸透する構造を、官公庁・調査機関・一次論文のデータで追っています。速報より文脈、感覚より数字——変化の「なぜ」を理解することで、次の動きが読める記事を目指しています。

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